私は、「派手な娼婦」とは、歓びと~に出てくる継母なのではと思います。
「檻の中の遊戯」のミシェルは、オリヴィエ氏と肉体関係にあった事は確かですが、それはあくまでオリヴィエ氏がミシェルの体を欲していたからであり、ミシェル=娼婦ではないと思います。
「逃げないように羽根を毟る」とあるので、オリヴィエ氏はミシェルが美しいまま自分の手の中に居る事を望みます。つまり、ミシェルはオリヴィエ氏以外の誰のものにもなっていないと思うからです。
どう考えても私には、ミシェル=「派手な娼婦」というイメージは湧いてきません。それどころか、もっと物悲しいイメージが浮かびます。
また、「沈んだ歌姫」のロベリアですが、「派手な」、「紅」、と符合する点は多いのですが、彼女が娼婦まがいの事をしていたかどうかは解りません。
しかし、「歓びと~」の継母はというと、「浪費するために嫁いできた~」=「派手な」、そして実母がなくなった後(もしくは亡くなる以前から)、主人との体の関係によって名門貴族に嫁いできた=「娼婦」であった継母。
さらには赤い宝石を持っているとあるので、彼女以外に「派手な娼婦」はいない!と私は思います。
そうなると、「狡猾な少女」「影と踊った老婆」「泥に塗れた王妃」は誰なのか…と言うことになりますが、少なくとも全員がミシェルだ、とは言えないんじゃないでしょうか。
私の勝手な考察ですが…、みなさんどう思われますか??